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ことばのこばこ

「ひぐれにひかる ひとだまひとつ」にはじまり十まで数える数えうた、「きつねははねつき」のように、前から読んでも後ろから読んでも同じになる回文、しりとり、同音異義語のナンセンスな組合せなど、著者の創作したことば遊びを集めた大型絵本。ユーモラスな絵と描き文字の組み合わせが、ことば遊びを視覚的にも楽しませてくれる。幅広い年齢の子に。
和田 誠(著)
出版: 瑞雲舎 (1995年07月)
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ちいさいおうち

静かな丘の上にたつ小さいおうちは、春夏秋冬と移り変わる自然の中で、幸せに暮らしていた。ところが年月がたつにつれ、田舎は大都会に。ビルの谷間で、もう月や星も見えなくなり……。読み手の心に静かな感動をよびおこす、詩情豊かなアメリカの古典的絵本。美しい絵は、四季の変化を丹念に描きながら、時の流れをダイナミックに表現している。
ばーじにあ・りー・ばーとん(著)ばーじにあ・りー・ばーとん(イラスト)いしい ももこ(翻訳)
出版: 岩波書店 (1965年12月)
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西遊記 1―石からうまれた孫悟空

中国古典への親しみやすい導入となる大型絵本シリーズ全3巻の初巻。石から生まれ、仙術を身につけた孫悟空が、天界で大暴れした罰に山の下にとじこめられるまで。日本在住の中国人作家による再話は歯切れよく躍動感がある。伝統美術の技法と現代アートの感覚を融合した画家の絵は独特の様式美を備え、コミカルな味もある。ほとんどの子が全巻読破する人気のシリーズ。
唐 亜明(著)于 大武(イラスト)
出版: 偕成社 (2006年03月)
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ホビットの冒険 ≪下≫

平和な暮らしを好むホビット族の小人ビルボは、大魔法使いガンダルフの推薦で、心ならずもドワーフ小人の黄金奪還の旅に同行。数々の苦難をへて、ついに強欲な竜のスマウグと対面する……。著者は英国の中世英語学、英文学の研究者。独自の空想世界に伝承文学の要素を織り込んだ、「指輪物語」へと続く類まれなファンタジーの傑作。
J.R.R. トールキン(著)J.R.R. Tolkien(原著) 瀬田 貞二(翻訳)
出版: 岩波書店 (2000年08月)
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床下の小人たち

ある家の床下に小人の家族が住んでいた。人目につかないよう用心しながら、生活必需品を借りて暮らしていたが、娘のアリエッティが人間の男の子に見られてしまう。現代に生きる小人たちの、暮らしの喜びや生存の危機を、目に見えるように描いた英国の空想物語。続編に、『野に出た小人たち』『川をくだる小人たち』『空を飛ぶ小人たち』『小人たちの新しい家』。
メアリー ノートン(著)ダイアナ・スタンレー(イラスト)Mary Norton(原著)林 容吉(翻訳)
出版: 岩波書店 (2000年09月)
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ライオンと魔女

ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人兄妹は、空襲を避けてロンドンから田舎の屋敷にやってくる。その一室にあった衣装だんすは、この世とは別の国ナルニアへの入り口だった。白い魔女が支配し、永遠の冬が続く国で、兄妹はライオンのアスランと共に悪と戦う。ナルニア国の興亡を描いた英国ファンタジーの傑作。シリーズ全7巻の初巻。
C.S. ルイス(著)ポーリン・ベインズ(イラスト)C.S. Lewis(原著)瀬田 貞二(翻訳)
出版: 岩波書店 (1966年05月)
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あしながおじさん

孤児ジュディーは孤児院の評議員に文才を認められ、大学に行かせてもらう。ただし、この紳士に毎月手紙を書くという条件で。ジュディーは彼を“あしながおじさん”と呼び、大学生活の驚きや喜びを書き送る。機知にとんだ主人公が、のびのびと青春を謳歌する姿を映し出し、憧れを誘う。ユーモア溢れる絵入りの手紙のみで構成された少女小説の古典。
ジーン ウェブスター(著)ジーン ウェブスター(イラスト)Jean Webster(原著)坪井 郁美(翻訳)
出版: 福音館書店 (2004年06月)
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太陽の戦士

青銅時代のブリテン。一人前の戦士になるにはオオカミをひとりで倒さなければならない。片腕の不自由な少年ドレムは、この試練に失敗、部族を追われ、羊飼いの仲間となる。孤独と屈辱の日々を送るドレムだが、ある時思いがけないことが起こり……。障害をもつ少年が氏族社会の中で自分の場を獲得していくまでを克明に描く、英国歴史小説の傑作。
ローズマリ・サトクリフ(著)チャールズ・キーピング(イラスト)猪熊 葉子(翻訳)
出版: 岩波書店 (2005年06月)
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宝島

時は18世紀。物語の語り手ジム・ホーキンスの父親が営む宿屋に、海賊あがりの老水夫がやってきた。彼の死後、残された宝の地図を頼りに、ジムは、お医者のリブジー先生らに連れられて、南海の孤島をめざし船出する。しかし船に雇い入れた一本足の海賊ジョン・シルヴァーの陰謀が……。1883年に英国で刊行された、手に汗握る海洋冒険小説の古典の完訳。
R.L.スティーヴンスン(著)Robert Louis Stevenson(原著)海保 眞夫(翻訳)
出版: 岩波書店 (2000年10月)
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たんたのたんけん

5歳の誕生日の朝、たんたは1通の手紙を受け取る。中身は誰かが描いた地図。探検の地図だと喜んだたんたが探検隊長になって出かけると、やはり探検に行くひょうの子に会う。きりんの松、うしのしっぽ川と進み、やがてふたりはジャングルへ……。探検や冒険に憧れる子どもの気持ちをそのまま盛り込んだお話。挿絵もたっぷり入り、物語を読みはじめる年齢の子に喜ばれる。続きに『たんたのたんてい』。
中川 李枝子(著)山脇 百合子(イラスト)
出版: 学研プラス (1971年04月)
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ギルガメシュ王ものがたり

太陽神からメソポタミアの都につかわされた王ギルガメシュは、強さを見せつけようと、人々に城壁造りを命じた。だが苛酷な労働に苦しんだ人民は神に助けを求める。世界最古の叙事詩をもとにした大型絵本。カナダの映像作家による壁画のような力強い絵は、壮大なドラマの雰囲気をよく伝えている。続編『ギルガメシュ王のたたかい』『ギルガメシュ王さいごの旅』で完結。特に男の子に人気で、読みだすと3冊読み切る子がほとんど。
ルドミラ・ゼーマン(著)ルドミラ・ゼーマン(イラスト)Ludmila Zeman(原著)松野 正子(翻訳)
出版: 岩波書店 (1993年07月)
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ホビットの冒険 ≪上≫

平和な暮らしを好むホビット族の小人ビルボは、大魔法使いガンダルフの推薦で、心ならずもドワーフ小人の黄金奪還の旅に同行。数々の苦難をへて、ついに強欲な竜のスマウグと対面する……。著者は英国の中世英語学、英文学の研究者。独自の空想世界に伝承文学の要素を織り込んだ、「指輪物語」へと続く類まれなファンタジーの傑作。
J.R.R. トールキン(著)J.R.R. Tolkien(原著) 瀬田 貞二(翻訳)
出版: 岩波書店 (2000年08月)
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イエペはぼうしがだいすき

デンマークの男の子イエペ(3歳)は帽子が大好き。100も持っているけど、一番好きなのは茶色のソフト帽。保育園の庭で遊ぶときも、取っ組み合いでも、お弁当の時間でもぬがない。日本の写真家が幼子の姿を生き生きととらえた写真絵本。続編に『イエペさんぽにいく』。
石亀 泰郎(写真)文化出版局編集部(著)
出版: 文化出版局 (1978年12月)
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うさぎのみみはなぜながい―テウアンテペックの昔ばなし

大きな体がほしいと願うウサギに、神様は、虎とワニと猿を殺して皮をもってくるという課題をだす。だが、ウサギが見事それをやり遂げると、ウサギの知恵を恐れ……。メキシコに在住していた日本人画家が再話したアステカ民話。様式化された力強い絵が魅力。
北川 民次(著)北川 民次(イラスト)
出版: 福音館書店 (1982年07月)
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ウルスリのすず

ウルスリは山の男の子。明日は子どもたちが鈴を持って村中をまわる鈴行列のお祭りなのに、借りられたのは一番ちっちゃな鈴。そこで、大きな鈴をとりに、雪道をのぼって山小屋へ。でも、そこで寝込んでしまい……。スイスの詩人の文に同国の絵本作家が繊細で流麗な絵をつけた。大型の画面からアルプスの空気が伝わるよう。続編『フルリーナと山の鳥』『大雪』もおすすめ。
ゼリーナ・ヘンツ(著)アロイス・カリジェ(編集)大塚 勇三(翻訳)
出版: 岩波書店 (2018年11月)
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おばけのひっこし

今は昔、子沢山のおとどが広い家を探して京の町中へ。ところが、見つけた家にはお化けが住むという。夜ふけ、うわさどおり、お化けが次々現れるが、おとどは一向に驚かない。子どもたちをひきつける怖くておかしい話。遊び心のある、のびのびとした筆遣いでとぼけたお化けたちを描く。
さがら あつこ(著)
出版: 福音館書店 (1989年06月)
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がちょうのペチューニア

がちょうのペチューニアは、拾った本を持ち歩くだけで賢くなったと思いこみ、動物たちの相談にのるが……。好奇心旺盛だがあまり利口でないペチューニアと、農場の気のいい動物たちとのやりとりが愉快なアメリカの絵本。軽快な線と明るい色彩で、キャラクターの個性を巧みに描きだす。『ペチューニアごようじん』ほか続編も。
ロジャー・デュボワザン(著)まつおかきょうこ(翻訳)
出版: 冨山房 (1999年01月)
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かにむかし―日本むかしばなし

「さるかに合戦」の名で知られる昔話の絵本。方言を生かした独特の語り口で、「かにどん かにどん、どこへゆく」「さるのばんばへ あだうちに」といった、くり返しが耳に快い。漫画家による闊達な墨絵がユーモラス。特に猿がこらしめられる場面は迫力がある。
木下 順二(著)清水 崑(イラスト)
出版: 岩波書店 (1976年12月)
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くわずにょうぼう

昔、欲張りな男がいた。働き者で、飯をくわない女を女房にした。が、実は女は鬼婆で、男を食おうとした。その男をショウブが守り、ヨモギが鬼婆を溶かしたという、端午の節句の起源譚。荒々しい妖気漂う絵が緊迫感を盛り上げている。怖い話としていつも人気の絵本。
稲田 和子(著)赤羽 末吉(イラスト)
出版: 福音館書店 (1980年07月)
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これはのみのぴこ

「これは のみの ぴこ」「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」という具合にページを繰るたびに、次々新しい言葉が加わり、さらに進むと、「これは のみの ぴこのすんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくんの まんが よんでる おかあさん……」。柔らかい感じの書き文字と大胆なデザインの絵がマッチした、明るく軽快な感覚の言葉遊び絵本。声に出すと、一層楽しめる。
谷川 俊太郎(著)和田 誠(イラスト)
出版: サンリード (1979年04月)
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